ウクレレの音の善し悪しは
使用されている木材によるところが
大きいのですが
ナットとサドルによる影響も
大きいのはご存知ですか?




















この白い部品がナットです。弦を安定させる溝があります。
弦の太さと溝の幅がマッチングしていないとビビリが起こりやすくなります。
KAMAKAウクレレは弦が通常のものよりも太いため、
この溝の幅が広く、細い弦を張った場合確実にビビリが発生します。
 





















この白い部品がサドルです。弦を支えています。
ナットのような溝は掘られていません。
弦のテンションが緩い場合、滑りが起こりビビリが出ることがあります。

ウクレレのナット、サドルには
数種類の素材が使われています。
低価格のウクレレの場合、
プラスチックがよく使われています。
 
高額のウクレレには
牛骨が使われる事が多いんです。

 
木製のものが使われているものもあります。
多くの場合、硬い木材である
黒檀が使われています。
 
新素材としてNUBONEという
牛骨に近い素材もあります。

一般的には牛骨の方が響きが良いと思います。
非常に硬い素材であるため、
弦の振動がウクレレに伝わりやすいのでしょう。

さて、ここからが大切なお話です。

それが弦高の問題です。
弦高はナットとサドルの高さによって決まります。
日本のビルダーのウクレレや
日本の工場で生産されたウクレレの場合は、
比較的弦高を低めに設定されている
印象を受けますが、
輸入物の場合、弦高を高めにして
出荷しているようです。

これはあくまでも想像ですが、
あまり弦高を低くして出荷すると
ビビりが出やすくなる事があるので、
そのトラブルを防いでいるのでは
ないでしょうか。
 

弦高が高いと弦を押さえるのに
力がいるので弦が硬く感じたり
することがあるかもしれません。

 
また、ナットが高い場合、
1フレットを押さえた時に
少しシャープしてしまうため、
音が気持ち悪く感じる事も
あるかもしれません。

「海外のウクレレはダメだ」
「チューニングしてもダメだ」
「弦高が高くて弾きにくい」
と言う方がいらっしゃいますが、
調整すればこういった問題は解決されます。

日本人はこういった細かなところにも
気を遣う気質がありますから
出荷時にはある程度調整されている
傾向があります。

とはいえ、実際のところウクレレは
若干の曖昧さを持っている楽器です。

電子楽器のように
完全なチューニング・ピッチではなく
なんとなく曖昧さを持っているところが
人間味があるというか、
温かさがあるというか、
つまりゆる~い感じが
ウクレレらしいなぁ~と思えるわけでして、
ピアノのように調律師さんが
シビアなセッティングをするわけではないので
絶対音感を持っている方には
不安定なピッチが気持ち悪いかもしれません。
 

このような問題はウクレレに限らず
弦楽器の構造上の宿命ですから、
ある程度のところで
目をつぶらなければならないところもあります。


ですが、極端なズレを感じる場合や、弦高が高すぎて
弾きにくい場合には、ナットとサドルを削って
弦高を調整した方が良いと言うことになります。

このナットとサドルの高さ調整は
非常にシビアな作業です。
手先が器用だからと言って
自分で削るのは
非常に大きなリスクを伴います。
 

最近、自分で削って高さ調整をされる方が
いらっしゃるようですが、
音のビビりが起こってしまったら
どうにもなりません!
その場合はナット、サドルの交換をするしか
方法がないのです。

ですが、削りすぎたナットとサドルを
新しいものに交換すれば済むのかと言うと、
そう簡単にはいきません!

お手持ちのウクレレと同じサイズの
ナットやサドルは販売されていないのです。
ウクレレを購入されたお店に買いに行っても
お手持ちのウクレレ用の
ナットやサドルは売ってありません。


何故なら、
ナットとサドルのサイズ・厚み・素材は
規格化されたものではなく、
メーカーによって違い、
品番によって違い、
さらには1本1本違うわけでして、

楽器店で
「ソプラノ用のナットとサドルをください」
「ありませんよ」となってしまいます。

ちなみに、famousのウクレレは
国内に工場がありますから、
そのモデルの品番を伝えれば
同じパーツは手に入りますが、
それでも微調整が必要になります。

ナットやサドル用の素材として
販売されているのは単なる四角い塊です。
その塊を切って削って
サイズや形を作り出すという作業になります。

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これがナット用の牛骨です。
オイルに浸してあるため黄色っぽくなっています。
真っ白な牛骨材もあります。 

牛骨の場合は非常に硬い素材ですから、
形を整えるだけでも
軽く1時間はかかってしまうでしょう。
しかもピッタリの形に出来るかといえば
そう簡単にはいきません。
ピッタリになるまでひたすら
紙ヤスリで削って形成していきます。 

インターネット上に
ナットやサドルを自分で改造した
と言う記事が多数ありますが、
皆さんは決して真似しない方が良いでしょう。
とてもハイリスクな行為なのです。
まともな状態になるはずがありません。

割り箸でナットを作ったという方も
いらっしゃいましたが、
楽器としての機能は失われます。
音は鳴るかも知れませんが、
演奏に使える状態にはなりません。


自分で削って調整した場合、
見た目上は弦高が下がって
弾きやすそうになっていても
ピッチの乱れ、
チューニングの不安定、
予想外のビビリの発生、
弦のテンションの緩みなど
様々な問題が発生します。

ジャムズウクレレにも
自分でナットやサドルを削って
ダメにしてしまった方が
何人も来店されました。

ひどい場合には、弦高を下げすぎて
弦がフレットに触れてしまい、
ウクレレがまともに鳴らなくなってしまった
という方もいらっしゃいました。

もしも、弦高を調整したい場合は
必ず専門店に持ち込んで相談してください。
こういった作業は
プロのリペアマンや職人さんの仕事です。




今日のウクレレ紹介はKAKUMAE OS-2です。

ボディには雑味の無い木目の
AAグレードコアウッド単板が使われている
ソプラノロングネック・ウクレレ
kakumae OS-2です。

このウクレレはナットやサドルを削るような
加工が必要ないウクレレです。 
ピッチ調整が完全に行える機能があります。
その秘密はもう少し先で・・・。


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Kakumaeウクレレは一般的なウクレレと比べて
弦長が短く設計されています。

そのため耳を障るサウンドが出にくく、
ソフトかつ軽快。

ボディ構造に工夫がありますので、
ショートスケールのゆとりのある音色ながら、
十二分なボリュームも持ち合わせています。
つまり、弾きやすくて大きな音のウクレレ、
それがカクマエです。

次の写真を見て下さい。
サドルの構造が違っているのがわかりますか?
サドルのコマ部分が独立しているんですね。
弦一本ごとに微調整できるようになっているんです。 

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このブランドのすべてのウクレレには
各弦それぞれを独立して
オクターブ調整ができる画期的なシステム、
その名も"00 Tune(レレチューン)"が
搭載されています。
プラスドライバーで手軽に調整が可能で、
より正確な音程を得られるアイデア仕様です。

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ハイコストパフォーマンスで、
シンプルでありながら
他に見かけないディテールは個性的ですし、
弾き手を飽きさせません。
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どこへでも一緒に連れてゆきたいと
思わせてくれる可愛いウクレレです。 


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ジャムズウクレレは
KAKUMAEの取り扱い販売店です。

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